【WIN5格言集#3】直前追い切りに騎手が跨った馬を優先すべし

2024年11月29日

【WIN5格言集】シリーズでは、WIN5の予想をブラッシュアップするための独自の視点や秘訣をお届けしています。今回は「レースに騎乗する実際の騎手が直前追い切りに跨っていたかどうか」という視点です。一般的な予想ファクターにはあまり登場しないかもしれませんが、僕にとっては非常に重要な要素なんです。

なぜなら、実際の騎手が追い切りに跨ることで、馬の状態を直接感じ取り、レース当日のコンディションを把握し、イメージを掴むことができるからです。さらに、この行動には陣営や騎手の本気度が如実に反映されているため、単なる調教の一環以上の意味を持ちます。この記事では、具体的な活用法や本気度を見抜くポイントを掘り下げて解説します。WIN5の予想の精度を高めたい方は、ぜひ参考にしてください。

直前追い切りに騎手が跨った馬を優先すべし

競馬の予想にはさまざまな視点や要素がありますが、直前の追い切りに誰が跨ったかを見極めることは、馬券戦略を組み立てる上で意外な盲点となりがちです。しかし、この要素を押さえることで、陣営や騎手の意図を読み解く手がかりとなります。それでは、具体的にどのような点に注目すればよいかを解説していきます。

優先ポイント:実際の騎手が直前追い切りに跨っていること

まず、「直前追い切りに誰が跨っているか」というのは、その馬がどれだけ仕上げられているかを見極めるポイントです。実際にレースで騎乗する騎手が追い切りに乗るということは、馬の状態を自分の手で確認し、レース当日のイメージをしっかり掴むための大事な調整だからです。例えば、2024年9月8日のセントウルステークスでは、18頭立ての中で直前追い切りに実際の騎手が跨ったのはわずか5頭でしたが、そのうちの3頭が1着から3着を独占しました。

激アツポイント①:勝利への本気度が見える3週連続騎乗

この「実際の騎手が追い切りに跨る」という行為には、さらなる深さがあります。本気の本気の時、特に重賞レースに向けて、「3週連続で騎手が調教をつける」というケースも見られます。これは頻繁には見かけませんが、これが起きた時は陣営と騎手が相当に勝利を意識している証です。

考えてみてください。レース前の調整に3週連続で同じ騎手が乗るというのは、馬とのコンビネーションを徹底的に確認し、勝つための準備を入念に行っていることの表れです。そういう馬に出会ったら、「この騎手は本当に勝ちに来ているな」と、迷わず狙い目としてチェックします。

激アツポイント②:所属の違うトレセンへ駆けつけての調教

もう一つ、本気度を見抜くうえで重要な要素は、「所属の違うトレーニングセンター(トレセン)へ遠征して調教をつける」ケースです。美浦所属の騎手が栗東まで出向いて調教をつけたり、その逆で栗東所属の騎手が美浦まで足を運んだりする行動には、並々ならぬ陣営の意図が反映されています。

遠方まで足を運ぶ背景には、馬の状態を騎手自身が細かく確認し、レース当日に向けた最善の調整を行いたいという強い意志があります。これほどの労力を割くのは、勝利に向けた本気度が非常に高いからこそ。このような馬は「狙い目」として注目すべきです。

過去のパターンとの比較が重要

ただし、ここで注意すべき点もあります。それは、過去の調教パターンと比較して「普段と異なる熱意や工夫」が感じられるかどうかです。たとえば、3週連続で騎手が調教に跨っている場合でも、それがその馬や騎手にとって「いつも通り」の調教スタイルであり、かつ成績に結びついていない場合、評価は慎重に行うべきです。

中間調教データを見極めるポイント

大事なのは、中間調教の内容を総合的に判断し、これまでとの違いをしっかり見極めることです。特に、陣営と騎手が普段以上に気合を入れているかどうか、過去のパターンと照らし合わせることで確認できます。

ここで重要なのは、調教データが「誰が乗っていたか」だけで判断するものではないという点です。調教タイムを含めた、過去との比較や中間調教の全体像を総合的に評価することが求められます。たとえば、普段は平凡なタイムで仕上げている馬が、この時期に特に鋭いタイムを出している場合、それは陣営の意図的な調整の可能性が高いと考えられます。

このように、調教タイムや誰が乗ったかといった複数の要素を組み合わせて分析することで、より精度の高い予想が可能になるでしょう。

直前追い切りに誰が跨っているか?本気度ランキング

WIN5を攻略するうえで、馬の状態を見極めるだけでなく、「直前追い切りに誰が跨っているか」という視点は見逃せない重要な要素です。調教に跨る人物は、馬の仕上げ具合を直接確認し、レース当日に向けた準備を整える役割を担っています。この行動には、陣営や騎手の本気度や勝負への姿勢が色濃く表れるため、その違いをしっかりと見極める必要があります。

ここでは、調教に誰が関与しているかを基準にした、僕の考える「本気度ランク」をご紹介し、どのように予想に活用できるかを解説します。

本気度ランク1位:実際の騎手が調教をつけている場合

最も本気度が高いパターンです。実際にレースで乗る騎手が直前の追い切りに跨ることで、馬の状態を自分の手で感じ取り、レースに向けて万全の準備を整えます。騎手自身もレースでの勝負に強い意志を持っている証拠です。特に、3週連続で騎手が跨っている場合は、過去の経験からもその馬は間違いなく「勝ちに来ている」と感じることが多いです。

本気度ランク2位:別の現役騎手が調教をつけている場合

もし当該騎手が直前追い切りに乗れない場合でも、別の現役騎手が調教をつけているケースも本気度が高いと言えます。現役の騎手が調整することで、馬の状態を的確に把握し、仕上げに対してもプロの目で確認がなされるため、十分にプラス要素となります。

本気度ランク3位:調教師が調教をつけている場合

実際にレースで騎乗する騎手や別の現役騎手が調教に乗れない場合、調教師が自ら調教をつけることもあります。このケースでは、調教師自身が馬の状態を直接確認し、細かい調整を施すための重要な役割を果たします。

また、最近現役を引退し調教師へと転身した福永調教師のような例では、騎手時代の経験を活かした緻密な調教が可能となり、場合によってはレースに騎乗する騎手や別の現役騎手よりも馬にとって有益な調整を行える可能性もあります。このような背景を持つ調教師が調教をつけた場合は、むしろプラス要素と捉えても良いでしょう。

一方で、すべての調教師が騎手経験を持っているわけではありません。それでも、長年の経験や知識を活かし、調教をつける際には馬の状態をしっかり確認するための重要な役割を果たします。調教師が自ら動くこと自体、馬への深い理解と真剣さを表すものです。

調教助手や見習い騎手が担う調教の役割

補足として、直前の追い切りを調教助手や見習い騎手が行う場合について触れておきます。基本的に、騎手や調教師が調教をつけられない際に、調教助手や見習い騎手がその役割を担うことになります。

調教助手は経験豊富な方も多く、馬の調整も的確に行えるスキルを持っていますが、やはり現役騎手や調教師が直接跨る場合に比べると、本気度の面では一歩及ばないことが多いです。一方、見習い騎手の場合は、騎乗技術を磨くための練習として調教に携わることが主な目的となることが多く、陣営の本気度というよりも育成の意図が含まれるケースが一般的です。

とはいえ、調教助手や見習い騎手が調教に乗った場合でも、その馬が即座に評価を下げるわけではありません。他の要素と組み合わせて慎重に見極めることで、有力馬を見逃さないようにすることが重要です。

調教データの確認は必須!信頼できるメディアの選び方

さて、ここで一つ重要なことをお伝えしたいのですが、調教データをしっかり確認することが、勝つための予想のカギとなります。多くのスポーツ紙や競馬専門誌、ネットの競馬メディアがありますが、前走から当該レースまでの中間のすべての調教データを確認できないメディアも少なくありません。

もし、そういったメディアだけを頼りに予想をしていると、調教という重要な要素を見逃してしまう可能性があリます。特に、騎手がどのタイミングで馬に跨ったか、何度調教をつけたかといった情報は非常に重要です。だからこそ、調教データをしっかり確認できるメディアを使うことが勝利への近道になります。

僕が長年愛用しているのは主にnetkeibaです。このサイトでは、新馬戦まで遡れる詳細な調教データが充実しており、騎手がどの程度馬に乗っているかを把握しやすいだけでなく、過去の調教データと比較して今回の調教を評価する際にも非常に役立ちます。

もちろん、他の予想メディアにも良い点はありますが、中間の調教データが欠けている場合は予想の精度に影響を与えかねません。だからこそ、しっかりとした調教データが揃っているメディアを選ぶことが、WIN5完全的中への近道となるはずです。

おさらい

調教に誰が乗っているか、そしてその頻度によって馬の本気度や状態を見極めることは、WIN5のように取捨選択が重要なレースでは特に有効です。美浦所属の騎手がわざわざ栗東まで来て調教をつける場合やその逆も然り、2週連続はおろか3週連続で騎手が調教に乗っている場合など、これらは陣営の本気度を見抜く重要なサインとなります。

また、調教データをしっかり確認できる信頼できるメディアを使うことが、予想を的中に導くための必須条件です。次にWIN5に挑戦する際は、ぜひこの「騎手が直前追い切りに跨ったかどうか」という視点を活用し、より精度の高い予想を目指してみてください。